ビートレンド株式会社
ECソリューション事業部 事業部長 松井 功
経済産業省が毎年行っている電子商取引に関する市場調査において、ECサービス事業者が着目しているのが「EC化率」である。「EC化率」とは、BtoC市場の全売上における、EC売上比率のことであり、どれだけECが利用されているかを知るための指標である。
昨年5月に報告された2014年度の「EC化率」4.37%(売上規模:12兆8千億円)であった。ちなみに、2010年度は2.87%(売上規模:7兆8千億円)であったことから、EC市場が急速に拡大していることが分かる。とは言え「EC化率」は、たったの4%程度しかなく、今後、さらなる発展が期待できる。
そこで、betrendを積極的にご利用いただいている業態である飲食業界のEC利用に目を向けてみた。すると前年比伸び率が最も大きい分野が、インターネットを利用した飲食店予約や宅配注文サービスであり、経済産業省の分類では「飲食サービス(サービス分野)」であることが判明。
市場規模は、1,764億円と市場全体からすればまだまだ小さいが、前年比伸び率が935億円→1,764億円(88.6%)と驚異的な伸びとなっている。飲食に関する消費行動に、急速にECが絡み始めてきたようだ。つまり飲食業界に「EC化の波」が押し寄せているのである。
参考までに…
前年比伸び率第2位は「オンラインゲーム(デジタル分野)」の43.0%/
第3位は「電子出版(デジタル分野)」の36.1%となっている。
今、まさにオムニチャネル時代の到来。飲食店経営者の方々が、来店していただいたお客様との接点を増やし、コミュニケーション密度を高めるために、ECを活用したいとお考えになられるのは当然の流れであり、この流れが「EC化の波」を生んでいる。
それでは、次に何を売るかを考えてみたい。サービス開始当初は、食品=冷蔵・冷凍に拘る必要はない。次回ご来店いただくまでに、自分たちのお店のことを忘れないでいただけるものであれば良い。
例えば、冷蔵庫を開けると目につく、自慢のドレッシングでも良い。来店時にお持ちいただくと、コーヒーがおかわりできるマグカップでも良い。可愛いとウワサのオリジナルエプロンでも良い。人気のシチューをレトルトにして販売しても良い。店舗では販売していないが、特別ルートで仕入れられるワインでも良いのである。
そして、売上が上がって来たら、冷蔵・冷凍品の販売を開始すれば良い。その時ECサイトは、店舗とは切っても切れない、強力な絆で結ばれていることだろう。
しかしながら、ECを始めたいとは思うものの「システムのことが良く分からない」「EC販売を行うための担当者がいない」「新たな事業投資を行う余裕がない」と言った「ECの壁」にぶつかる。
そんな「ECの壁」を一気に突破するのが、ビートレンドのフルフィルメントサービスである。フルフィルメントサービスとは、EC事業に関する全ての業務を一括代行するサービスであり、弊社指定の倉庫に商品をお送りいただくだけで、EC販売を行うことができるのである。
ビートレンドは、飲食業界の方々に「EC化の波」を乗りこなしていただくための様々なサービスを提供し続けて行きたい。
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