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導入事例

株式会社ワールド・ワン 様

郷土の味で繋ぐ絆:ワールド・ワンのオムニチャネル戦略
郷土コミュニティをアプリで広げる

株式会社ワールド・ワン

1996年創業の株式会社ワールド・ワンは、『土佐清水ワールド』をはじめ、郷土料理をテーマとした店舗を神戸・東京・大阪を中心に30店舗を構える。「郷土と、ともに。」をビジョンに掲げ、顧客・生産者・従業員の”三方よし”を実現する幅広い事業を展開している企業だ。
ビートレンド スマートフォンアプリの採用を決定し、2020年の”コロナ禍”にアプリをリリース。多様な制約の中で、いかにデジタルシフトを推進し、アプリを会員サービスに活用してきたのか。取締役・営業本部長 鄭氏と企画開発部 田内氏に詳しいお話を伺った。


郷土料理に軸足を置いた多角的ビジネス
ドミナント戦略により、飽和市場の中でもユニークな立場を確立
 
 
コロナ禍の逆境をむしろ好機と捉え、会員サービスのデジタルシフトを推進
 
 

「当社はあまりネガティブには捉えていなくて、むしろ、こういう時だからこそアプリが必要だよね、という考え方でした。DMに関しても、新しい形(アプリ)の模索がなければ、やめる決断はできなかったと思うんです。むしろコロナ禍がデジタルシフトのきっかけになったようなものです。」(鄭氏)

ポイントシステムのデジタル化により会員数は3倍に
取得データで顧客像を可視化、ロイヤルカスタマーの醸成に活用

ワールド・ワンのアプリは2020年11月16日にリリース、ポイントカードや来店スタンプなどの基本的なサービスから、POSレジ連携や予約システム連携によるポイント還元、スクラッチなどのゲーミフィケーションまで、幅広い接客ツールとして活用されている。プラスチックカードの時代に比べて、はるかに多種多様な顧客サービスを提供できる環境が整った。

アプリ導入後、最初に行ったことは、会員数を伸ばすことに主眼を置いた、大々的なアプリインストールキャンペーンだった。「アプリをインストールしたら500ポイント進呈」と、インパクトのある内容だ。結果、アプリ会員数は約3倍に、累計15万人を超えた。

また、アプリ導入によりユーザー動向のデータが取得できるようになり、次の打ち手を模索するための分析材料として活用できるようになった。特に来店履歴は、購買金額では判らない顧客のロイヤリティを可視化できる重要なファクターとして需要が高まっており、ポイントやクーポンなどによる顧客還元の新たな基準として利用されているという。

アプリトップ画面
アプリトップ画面
ポイントカード画面
ポイントカード画面
 

アプリの利用が進むにつれ、シンプルなポイントカード機能に予約ポイント機能や会員ランク機能が追加され、徐々にバージョンアップ。ポイント獲得の機会を増やせたことで、ヘビーユーザーを掘り起こすことができたという。特に会員ランク制度の導入はインパクトが大きく、来店回数や消費額に応じて特典を提供、顧客ロイヤリティの強化に繋がった。

またワールド・ワン社が展開する全ての業態でポイントシステムが導入されているため、1業態だけのリピーターから、業態横断での利用促進に寄与している。業態ごとの商品単価の違いによるサービス作りの難しさはありつつも、オリジナルグッズなどでカバーできているため、”ワールド・ワンのお店”全体のファンの醸成にもつながっている印象だ。

ポイント機能を使った「ファーストスタンプ」で販促スキルを可視化
成功事例の横展開で店舗間のスキルギャップを解消
企画開発部 田内氏
企画開発部 田内氏

アプリの機能拡充で多様なアプローチが可能になったが、新ツール導入には運用面の課題がある。大規模キャンペーンも顧客認知がなければ意味がない。会員数は店舗数と必ずしも比例せず、各店舗の販促リテラシーが成績に影響する。ワールド・ワンでは、効果的な店舗横断施策のため、どのような教育や工夫を行っているのか。

「店舗の接客スキル可視化のため『ファーストスタンプ』施策を実施しました。最初のスタンプを押した店舗に紐づけて、付与ポイント数を月次ランキング化しました。」(鄭氏)

『ファーストスタンプ』の得点は、顧客対応の積極性を示す指標となり、店舗間で顕著な差が見られた。「そこで、プッシュ通知を使った集客に成功している店舗の配信内容を『雛形』として社内SNSで共有しました。アプリプッシュの即効性を実感したスタッフが、次第に自主的に文言や写真まで工夫するようになり、各店舗の販促スキルが<爆上がり>しました。」(田内氏)

各店舗に集客ノウハウを浸透させた後も、「モチベーションを維持してもらうため、日々、社内SNSでランキングを投稿しています。年2回の賞金付きキャンペーンでメリハリをつけながら、ランキングに変化があった店舗への声掛けも行って士気を高めています。」(田内氏)

 
アンケート機能を店舗評価に活用しながら、リピーター層拡大のための応用方法を模索
 
 
顧客コミュニケーションは次のステージへ
 

KDAの運用には、新たなポイントプログラムを設計し、郷土コミュニティ関連のイベント参加やコメント投稿などのアクションに紐づく独自レートのポイント付与を検討しているといい、アプリがコミュニティ形成の一翼を担うという、斬新な活用事例といえる。

コストパフォーマンスに頼ることなくサービスレベルを維持し、チャレンジャーでありながら、運用は堅実。郷土への想いと使命感は一貫してサービスにも反映され、共感を生み、次々とファンを増やし、コミュニティを拡大させているワールド・ワンの発展に、今後も目が離せない。


株式会社ワールド・ワン

1996年創業。日本全国各地の郷土の食文化を通じて、郷土と地域をつなぎ、ニッポンの風景を熱くする郷土活性化企業です。
「土佐清水ワールド」「青森ねぶたワールド」「あら、りんご。」「.donut」など全国各地の本当に価値ある食材・郷土料理を提供する飲食店を、神戸・大阪・東京・青森に30店舗以上展開。
飲食事業以外にも、EC事業、クラフトビール製造事業、スイーツ事業など”食“を通じて、郷土の魅力を発信しています。


URL : https://www.world-one-group.co.jp

*文中の商品名、社名等は、各社の商標または登録商標です。
*記事の内容は、2024年10月取材時のものです。

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