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IT&マーケティング最新事情

スマートデバイスの活用(動画コンテンツ)

スマートデバイスの活用(動画コンテンツ)

2015年06月30日

ビートレンド株式会社
代表取締役社長 井上 英昭

私が先月から開始した、【連載コラム】井上英昭のひらめきわくわく、スマートCRM講座は、もうご覧いただけましたでしょうか?

今回は、そちらの記事の中から、動画をテーマとした記事をご紹介させていただきます。※サイトでは、挿絵付きでご覧いただけます。

【連載コラム】井上英昭のひらめきわくわく、スマートCRM講座
https://www.betrend.com/column_smartcrm/


スマートデバイスの活用(動画コンテンツ)

スマートフォンで便利になった機能のひとつに、“動画閲覧”があります。通信費用の定額制が当たり前となり、安くなる一方なので、昔に比べてパケット代を気にせず、気軽に動画を見ることが出来るようになりました。

最新の統計の“スマートフォン・フィーチャーフォン・タブレットの利用率”では、スマートフォンの利用率が、全体で52.8%となっており、昨年と比較すると約20%も急増しています。

ネットで動画を閲覧している人も52.8%と過半数を超えている一方で、平日のテレビの視聴時間が昨年から1年間で16.4%も急減しています。こういったデータから、いかに消費者がスマホで動画を見始めているかが推察されます。

出典:平成26年4月総務省情報通信政策研究所
http://www.soumu.go.jp/iicp/chousakenkyu/data/research/survey/telecom/2014/h25mediariyou_1sokuhou.pdf

以前は、広告予算が少ない企業が、Youtubeなどの無料動画投稿サイトに投稿して、それをFacebookなどでURLをお友達とシェアしてもらうことで、「少しでも宣伝に役立てよう」というアプローチでしたが、最近では、広告代理店にとっても“ナショナルクライアント”と呼ばれる広告宣伝予算が大きな企業が、最初からテレビコマーシャルではなく、Youtubeで世界中の人からの大量アクセスを狙って広告を制作するケースが増えて
きました。

日本トイザらスでは、Youtube公式チャンネルを2013年春に開設し、現在では500本を超える動画を配信しています。「育児の片手間にスマートフォンで膨大な説明書きを読むのは厳しいが、動画ならば商品写真だけでは分かりにくい使い方や設置方法なども伝えることができる。(日経デジタルマーケティング)

■日本トイザらスYoutube公式チャンネル
https://www.youtube.com/user/ToysrusJPN

たとえば、旅行商品の紹介も、車窓からの風景・お洒落な街並み・激しく流れ落ちる滝・打ち寄せる波・風にたなびく花・揺れる木々の葉など、動画コンテンツとしてビジュアル化された説明だと、やはり「旅行に行ってみたい」という感情が高ぶります。

このように、動画コンテンツは、“人の感情を揺さぶる”エモーショナルな効果があるタイプのコンテンツだと言えます。人の感情が揺さぶられる際に、どのようなメリットがあるかというと、それは“実体験として記憶に残る”ということです。

“動画は記事コンテンツの2倍記憶に残る”という記事を見つけました。人は何か文字を記憶しても、20分後にはその42%を、1時間後には56%を忘れてしまうそうです。

一方で、映像と音声を掛け合わせた動画は、文字で構成される記事型のコンテンツよりも“2倍”、人の記憶の中に留まり続けることが分かっています。

動画には、その他にも面白い特長があります。それは、視聴者の意思で
任意に“コンテンツの進行を止める”や、“コンテンツを繰り返す”が
できるということです。

なにやら、難しい表現になってしまいましたが、例えば、“テレビ講座”や“ラジオ講座”では、疑問点や分からないことがあったときでも、どんどん授業が進行されて、決められた放送終了時間めがけてコンテンツが進行してしまいます。

これが、動画を使ったeラーニングの場合には、進行が早すぎると思ったらそこで一旦コンテンツの進行を止めて、わからないところをgoogleで検索して調べてみるとか、じっくり考えてみるとか、自分の好きなように“主体的な視聴”ができます。

従来の“放送コンテンツ”と“動画コンテンツ”には、主体が放送局側にあるのか、視聴者側にあるかという根本的な違いがあります。よって受動的な態度で視聴されるのが“放送コンテンツ”、能動的な態度で視聴されるのが“動画コンテンツ”と分類することができます。

このようにインターネットやスマートフォンは、社会のあらゆる分野で“パラダイムシフト”を起こしているのです。

米国では、“動画CRM”が既に実践されているそうです。進行する動画の中で表示する文字や数字、画像などのデータを、“可変”にできるソフトウエアが生まれています。つまり、“見る人によって内容が異なる動画”です。

この革新的な技術を“顧客情報データベース”と接続すれば、お客様ひとりひとりの属性や行動履歴、購買履歴を参照しながら、“お客様ひとりひとりに異なった見せ方の動画”を配信することが可能になります。

記憶に残る“動画のパーソナライゼーション”ができるようになるというわけです。やはり米国はかなり進んでますね。このような技術を応用して、国内でも先進的な事例がでてきました。

ダイワハウス工業が2015年のゴールデンウィークにメルマガ会員へ、このパーソナライズされた動画メールを配信しました。モデルハウスの表札にメール会員の苗字がはめこまれた映像になっているというものです。

動画の再生率は8割を超え、展示場のWEBサイトヘの誘導率は2倍、住宅展示場ページへのゴールデンウィーク中のアクセス数は3割増加したそうです。やはり、動画コンテンツはすごい反応ですね。

これからは、メールマーケティングの効果を上げる為に、このパーソナル動画をセットにしてメール配信するというのは流行るかもしれません。

※文中の商品名、社名等は、各社の商標または登録商標です。


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