デジタル化を目指すラーメン店、その狙いとは?

もはや、日本人のソウルフードと言える“ラーメン”。ニンニクとタマゴをあしらった濃厚な「にんたまラーメン」が人気のラーメンチェーン「ゆにろーず」は、ラーメン(汁そば)を最初に食べた日本人とも言われる水戸光圀のお膝元・茨城県を縦断する常磐道に、1973年にオープンした。多くの競合がしのぎをけずる“ラーメンロード”で、携帯を使った個性的な来店促進イベントを行い、近年ますます頭角を現している。

ゆにろーずの携帯サイト

同店は、どの店舗も1000坪前後の敷地を誇り、長距離トラックが停まれる大型駐車場を持つ郊外型ドライブインで、店内にはセルフサービスのラーメン店とともにゲームセンターが併設されているところも多い。長距離トラック運転手をはじめ、ラーメン愛好家も足しげく通う地元の名物スポットだ。

年々、スープや麺の種類が細分化し、味覚は進化を遂げる一方、頑固一徹、味がいちばんといった考え方が主流を占めて、デジタル部門は遅れ気味。そんなラーメン産業のなかで、“デジタルなラーメン屋”を目指す「ゆにろーず」の真の狙いはどこにあるのか──?

1. 足で稼いだマーケティングが生んだ携帯サイト
2. 豪華プレゼントキャンペーンでユーザーとコミュニケーション
3. オンリーワンのラーメン携帯サイトを目指して

足で稼いだマーケティングが生んだ携帯サイト

同社が携帯サイトを立ち上げたのは、創業者である会長の鶴の一声にある。創業以来、同社は4回も業態を変えている。アイスクリーム卸業から始まり、牛乳販売、製麺業、そして現在のラーメンを中心としたドライブインへ。その折々の時代のニーズによって、柔軟に商売変えを行ってきた同社が携帯に目をつけたのは、いわば自然のなりゆきと言える。

ゆにろーずのメインターゲットは、30〜40代の男性。携帯を片手に、ほぼひとりで来店する。食券を買い、テーブルにつき、ラーメンが茹で上がるまでの3分間、客の多くは、ぽつんと携帯と向き合っている。リピーター率も高い。どうせ携帯を見ているのなら、ゆにろーずのサイトを作ればいいじゃないか。リピーターが多いのだから、会員登録も促しやすいだろう。──データではなく、足で稼いだマーケティングから生まれた発想である。

携帯サイトを立ち上げたのは2005年12月。同社のスタッフが携帯サイト構築サービスを自らリサーチし、「BeMss(ビームス)」を発見した。他社との比較の結果、営業マンの対応と、HTMLを知らなくても簡単にサイトを構築できる操作性、そして費用対効果が決め手となった。

豪華プレゼントキャンペーンでユーザーとコミュニケーション

同社では、携帯サイトを立ち上げる以前から、リピーターに対する来店促進イベントを行ってきた。箸袋を規定枚数集めるとドリンクバーや餃子と引き換えになるキャンペーンや、300円以上食事をした客にスクラッチカードを渡し、抽選でカーナビ、任天堂DSなどが当たるイベントである。抽選とはいえ、380円という単価の賞品で当たるプレゼントにしては、目を見張る豪華さである。

携帯サイトにも、この手法は受け継がれる──。

メルマガ新規登録で餃子1 皿などが
サービスされる

各店舗内に設置されたQRコードから携帯サイトへ飛ぶと、店舗ごとにメールマガジンの会員登録ができるようになっている。月2回を目安にメルマガを配信し、ラーメン店の新メニューほか、併設のゲームセンターのゲーム情報なども告知される。

メルマガ会員特典としては、まず新規登録した際に、餃子1皿などがサービスされる。そのほか、月2名のプレゼントキャンペーンでは、ディズニーランドチケット、iPodなど、これまた豪華な賞品が当たる仕組みになっている。抽選後は、当選者だけでなく応募者全員にメールで通達するため、ユーザーとの直接的なコミュニケーションも図れる。

また、メルマガ登録時に、ユーザー自身が配信回数を選べるのも特徴的である。メルマガを登録したものの、あまりに配信回数が多いと、辟易として配信解除してしまうことがある。それを防ぐための細かい心配りである。

オンリーワンのラーメン携帯サイトを目指して

ニンニクとタマゴで、「にんたまラーメン」。今までありそうでなかった、この組み合わせこそが、ゆにろーずの精神を象徴している。

幹線道路のラーメン激戦区を生き抜く
にはオンリーワンの戦略が不可欠

同社は、秘伝の出汁はもちろんのこと、麺やゆで卵まで、商品の7割を自社工場で生産している。幹線道路の激戦区、ラーメン戦争を生き抜くためには、オンリーワンの戦略が不可欠なのだ。

携帯サイトをはじめとした“デジタルなラーメン屋”は、そのオンリーワン戦略の一環である。現在はメルマガを中心としたサイトだが、近い将来、餃子の通販や、オリジナル携帯ゲームのプランも控えている。遊び心を加えた携帯サイトとして充実した頃、“オンリーワン”は“ファーストワン”へと進化を遂げる──。

成功のポイント

1 旧態依然としたラーメン産業のなかにあって
  いち早くデジタル部門を設立

2 BeMssによる、遊び心を加えた携帯サイトで
  “デジタルなラーメン屋”戦略

3 客とのコミュニケーションを円滑に──
  遊び心あふれるプレゼントキャンペーンも実施

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株式会社ゆにろーず

にんにく・たまごの「にんたまラーメン」が人気の24時間年中無休のレストラン&アミューズメント施設。茨城県内を中心に直営ラーメン店12店舗、フランチャイズ2店舗の計14店舗を展開している。
ウェブサイト:http://www.unirose.net/

ゆにろーず携帯サイト

ここで紹介している携帯サイトは、下のURLからご覧いただけます。

URL

http://bemss.jp/unirose/

 

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