
携帯サイトの役割が、変わりつつある。単なる情報ツールやプロモーション支援ツールといった位置づけではなく、テレビやラジオといった放送メディア、新聞や雑誌などの紙媒体と肩を並べる広告として、成長を始めている。最近の大手企業のメディアミックス戦略では、放送、印刷という従来のマスメディアに携帯サイトを加えることが、新しい常識になってきている。
「広告としての携帯サイト」という考え方にいち早く着目し、それを実践しているのが、美術の通信教育校「講談社フェーマス スクールズ」である。
添削の様子を録画して
CD-Rで返送
アメリカの美術教育を元にした同校では、受講生が自作の絵を送ると、講師がその絵を添削している様子を録画したDVDが返送される。プロの色づかい、筆づかいなどのテクニックを動画で確認できる画期的なシステムを導入しているのだ。プロレベルの技術や知識を伝授するだけでなく、卒業後、デビューできるようにバックアップしてくれるところも魅力だ。
合理的で独自のスタイルをもつ同校では、プロへの登竜門ともなるイラストコンテストを数多く開催しており、携帯でも告知広告を行っている。印刷媒体に比べ、携帯サイトの広告はどのような特徴があるのだろうか?
1. 携帯サイトで告知すると、ターゲットが広がる
2. 紙媒体と携帯サイトとの大きな違いは、経費と情報量
3. 手のなかでアートを楽しむ「ケータイ美術館」
同校の卒業生からは、新しい才能を発掘するコンテストなどを経て、多くのイラストレーターがプロの道へ羽ばたいている。その同校の受講生は、高校生世代の10代を中心として、社会人からシニアまで裾野は広い。学業や生業のかたわら、好きな分野の腕を磨いて、自分がプロとして通用するのかどうか、未来の可能性を探る。そんな、受講生たちの横顔がうかがえる。
BeMss「携帯版ホームページ」
を使った講談社 フェーマス
スクールズの携帯サイト
決められたテーマに基づいたイラストを、葉書に描いて応募するイラストコンテストは、受講生に限らず絵に興味をもつ人びとが実力を試す絶好の機会である。コンテスト自体は10年以上の歴史を持つが、「BeMss(ビームス)」の携帯電話サービスを利用して携帯で告知するようになったのは2年前から。紙媒体だけで告知していた時代と比べ、応募総数が上がっているのはもちろんのこと、応募者の年齢層はますます若くなっているという。「情報を得るなら、まず携帯から」という、10代のスタイルをがっちり捕まえた結果である。
雑誌広告と比較した場合、携帯のメリットは経費と情報量だ。
雑誌は、そのスペースと発行部数によっては、何百万単位で広告費がかかる。広告スペース以外にも、コピー、デザインなどを専門家に依頼しなければならないので、別途制作費が必要だ。対してBeMssの携帯サイトを利用すれば、1万円から立ち上げることができる。制作に特殊な技術は必要ないため、外部に発注する必要はない。とくに同校は、BeMssが提供する教育機関向けキャンペーン「アカデミックパック」を利用したため、通常よりも廉価となった。
情報量に関しても、携帯サイトは圧倒的である。画面は小さくとも、階層を分ければ、応募要項などの詳細情報をいくらでも詰め込むことができるからだ。同校の携帯イラストコンテストサイトは毎月更新される。担当者は、毎月変わるテーマと、募集要項に合わせ、テキスト情報と入賞作品の画像データをさしかえる。応募者は、そのアドレスさえブックマークしておけば、毎月、新しいコンテスト情報を手に入れることができるしくみだ。
絵のある暮らしを楽しむ「アートライフ」を提唱している同校では、携帯サイトを、絵に興味をもってもらうためのきっかけを作る“メディア”として位置づける。
現在、携帯サイトでは、原則として1ページに1枚程度の画像だと重くなることもなく幅広い機種で見ることが可能で、1サイトにつき8000ページまでボリュームを増やすことができる。携帯端末が進化し、画像が簡単に美しく見せられるようになった今、同校では、画廊で個展を楽しむように、携帯のなかでイラストをめでる「ケータイ展覧会」「ケータイ美術館」といったような夢のアイデアもある。このアイデアが実現すれば、「広告としての携帯サイト」といった位置づけがますます色濃くなるであろう。
その企業にあった手法やアプローチで、携帯サイトを広告として成立させられれば、経費削減はもちろんのこと、広告という概念そのものを覆す劇的な変化が予想される。携帯サイトをフォローツールにとどめておくのは、もったいない。
成功事例で使われているツールについてもっと詳しく知りたい、というお問い合わせはもちろん、いま企画しているアイディアに利用できるかどうかを知りたい、いくらかかるのか知りたい、など、まずはお問い合わせいただければお手伝いさせていただきますのでお気軽にお問い合わせください。
1967年、講談社創業60周年記念事業の一環として発足。ベン・シャーン、ノーマン・ロックウェル等、アメリカのトップ・アーチストの手で創設された美術教育機関として、世界から注目されたフェーマス アーチスツ スクール(FAS)と提携。1968年には、名称を「講談社 フェーマス スクールズ」と変更し、講談社の系列会社として独立。以来三十余年の間、受講生は全国に広がり、多くの才能ある人材を発掘・養成。その教育実績は、美術界・広告界全体から高く評価されている。
Webサイト:http://www.kfsnet.co.jp