羽田 エクセルホテル東急
2007年をピークに高級外資系の開業が相次ぎ、“戦争”と揶揄されるほど競争が激化するホテル業界。 そんな時代に先んじて、羽田 エクセルホテル東急が携帯サイトを立ち上げたのは、2006年12月のことだった。ホテル業界では、さきがけともいえる時期だ。立ち上げ当初の目的を達成したこのサイトでは、現在、ホテル内にあるレストランの来店促進という新たな目的に向かって突き進む。ホテル業界における携帯サイトの役割とは?
ホテルの携帯サイト、そのコンテンツのなかで利用頻度が高いのはアクセス情報、次いで宿泊予約である。羽田 エクセルホテル東急が携帯サイトを立ち上げたのは、東急ホテルグループ独自のインターネット宿泊予約システムを携帯でも利用できるように、というのが当初の狙いであった。
携帯サイトのトップページで「空へ向かうエントランス」と謳っているように、このホテルは羽田空港第2ターミナルの出発ロビーと直結している。
この絶好のロケーションならではのサービスが心憎い。客室にいながらにしてフライト情報が確認できたり、ホテルフロントにある自動チェックイン機で搭乗手続きができたり、と、旅行者への配慮が行き届いている。また、通常の宿泊プランのほかにも、トランジットの合間に仮眠やシャワーで部屋を使いたい人に向けたデイユースプランもある。
羽田エクセルホテル東急の携帯サイト(左)
この携帯サイトが最も活況を呈するのは、悪天候などでフライトスケジュールが変更になったとき。飛行機は飛ばない。しかし今日泊まるところはない。こんな予定外のニーズにこそ、携帯サイトは応えてくれる。携帯ひとつで、当日の宿泊が簡単に取れるのだから。
オープン以来、携帯サイトの宿泊予約システムは盛況を極めた。そして、この携帯サイトは、今、新しい目標へと向かっている。
ホテルは単なる宿泊施設ではなく、人生のシーンを優雅に演出する空間でもある。ことに、出会いと別れの場となる空港に隣接した同ホテルロビーにある「フライヤーズ・テーブル」は、思い出に残るひとときを過ごすのには格好のレストランとなる。同ホテルの携帯サイトが、今、もっとも力を注いでいるのが、このレストランへの来店促進だ。
羽田空港第2ターミナルには、40以上の飲食店がひしめくが、「フライヤーズ・テーブル」ほど、座席間のスペースにゆとりがあるところはない。
インテリアも注目に値する。流行の北欧デザインを基調にした空間のなかで、気流をイメージした流線型のバーカウンターが存在感を漂わせる。カウンター越しに望むのは、一面の滑走路。飛行機好きにはたまらない、開放的な風景だ。そこでは、料理長のお眼鏡にかなった旬の素材が産地直送され、フレンチをベースにした創作料理として供される。ホテルメイドの瀟洒なひとときが、他店と比べても大差ない価格で味わえる。
携帯サイトそのものの告知は、ホテル内だけでなく、地元の情報誌にも広告を掲載している。つまりこの携帯サイトは、旅行者という一見さんの集客だけでなく、地元の人々が集うホテルとしての命題も背負っているのだ。
「フライヤーズ・テーブル」の創作料理はフレンチをベースにしている。
携帯サイトの更新は、週一回。「今週のランチ」というコーナーでは、工夫を凝らした日替わりメニュー情報を毎週、更新している。
ところで、この携帯サイトの更新作業には、いったいどのくらいの手間がかけられているのだろうか?
「今週のランチ」のコーナーでは日替わりメニューを毎週更新している
パソコン上でテキストを作り、必要に応じて画像を貼り付け、そして携帯サイトにアップする。この間、約10分。得に専門知識がなくても、仕事の合間に更新できるところは携帯ならではであり、betrendの簡単な操作性がなせるわざでもある。
今後、この携帯サイトでは、メルマガ会員を募り、クーポンなど、会員だけの特典情報を提供することを検討している。旅行者にも、リピーターにも愛されるホテルとして、レストランとして、よりよい双方向のコミュニケーションを模索しているのだ。
ホテルの語源は、ホスピタリティ。そのもてなしの心が、ユーザーの手元にダイレクトに届く携帯サイトで具体的なかたちになったとき、競争の激化する業界のなかで、独自の個性として輝く。
東急グループのホテル事業のなかでも、アッパークラスのビジネスマンを対象とするエクセルホテル東急。羽田 エクセルホテル東急は、2004年に羽田空港第2旅客ターミナルビルが開業したのに合わせ、現在地でリニューアルオープンした。シンプルモダンな内装と空港出発ロビー直結という絶好のロケーションで、訪れる人々に憩いの場を提供する。携帯サイトでは、客室を彩る絵画についての紹介など、宿泊客にはうれしいプチ情報が満載。
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