機動力とアイデアで20代働く女性にせまる

毎日コミュニケーションズ『escala(エスカーラ)』

 

元気なフリーマガジンのユニークなメディアミックス

フリーマガジンが、元気だ。

ターゲットを絞り込んだ情報を提供でき、読者との双方向コミュニケーションも可能。小回りと機動力がフリーマガジンの魅力だ。読者層が明快であるため、広告主にとってもマーケティングツールとして利点があり、 “かゆいところに手が届く”メディアとして注目を浴びている。

就職、転職、留学など人生のさまざまなシーンでキャリアアップを目指す人びとを応援する「毎日コミュニケーションズ」発行の『escala(エスカーラ)』は、20代前半の首都圏で働く社会人1〜4年目の女性に焦点を絞った、隔月刊のフリーマガジンだ。

同社では『escala』を中心に、「escala cafe(エスカーラ・カフェ)」というWebサイトを、携帯では「escala mobi(エスカーラ・モビ)」という小説サイトを立ち上げて情報発信している。フリーマガジン、Webサイト、携帯と、三種類のメディアを複合的に活用することで、女ごころをがっちりつかむ。

Webサイト、携帯サイトともに、自社システムで運営している毎日コミュニケーションズだが、そのなかに「betrend」のASPサービスをピンポイントで取り入れている。アイデア次第で、betrendも、こんな風に使うことができるのだ。

 

 

(上) 携帯サイト「escala mobi」

サポーター作りのためにbetrendをピンポイントで活用

隔月フリーマガジン『escala』の入手方法は、2種類ある。駅置きやCafe´の設置など街頭で無料配布する方法と、戸別宅配である。

戸別宅配とは、Webサイトや葉書でメンバー登録すると、隔月刊誌『escala』が自宅まで宅配されるようになる仕組み。市販の女性誌と比べても遜色のないクオリティの雑誌をタダでもらえるおトク感。会員費を支払った対価として無料で送られてくるカード会員誌と比べても、会員費用がかからないぶん、その太っ腹ぶりがうかがえる。

メンバーは登録する際にフリーマガジンの送付先情報として個人情報を記入することになるが、それが、後に紙面にダイレクトに反映されていく。日常的に編集部とつながっているメンバーは、同社にフレンドリーな気持ちを抱き、ゆくゆくは“サポーター”となる。それが戦略である。

2003年に創刊された『escala』にbetrendのアンケートサービスを導入したのは、2005年秋から。

現在、このサービスを利用して『escala』誌に掲載されている資料請求やコスメなど物品購入の申し込みフォームの管理を行っている。

自社システムがあるのに、なぜbetrendのサービスをピンポイントで取り入れたかといえば、操作性やコストパフォーマンスの良さに加え、社内向けのプレゼンテーションとしてbetrendのサービスが最適だったからだ。

Webサイト「escala cafe」 http://escala.jp/

 

 

社内プレゼンテーションツールとしてのbetrend

パソコンと携帯の利用者は異なる。おおげさに言えば文化も違う。『escala』のターゲットとなる20代前半の女性は、会社でパソコンを使ってはいても、家庭では家族と共有だったり、一人暮らしの場合にはパソコンを購入する前に、ファッションや美容にお金をかける。現状、読者世代の3割は自分専用のPCを持っていないというデータも出ている。一方、携帯の自己保有率は、ほぼ100%だ。

だが、新しく携帯サイトのシステムを開発するには莫大な費用がかかる現実もある。いきなり設備投資をしても、必ずしも思うような結果が出るとは限らず、とくに社内で携帯に対する認識にズレがある場合、20代女性と携帯の親和性を伝えるのは至難のわざとなる。

将来的には自社システムで開発するにしても、とりあえず、現在の携帯の利用状況を数値として知りたい。こんな場合にこそ、初期費用がかからず、月額で始められるbetrendは、もってこいのサービスとなる。

結果は明白だった。資料請求を携帯からできるようにしたところ、Webサイト、葉書など、従来の窓口の数値は下がらずに、携帯の需要が一気に伸びた。携帯という新しいメディアから、新しい読者を獲得したのである。

「タダより素敵なものはない」フリーマガジンならではのサービスを──

携帯は「ながら」ツールである。

テレビを見ながら、あるいは雑誌を見ながら携帯はできるが、同じような動作でパソコンを見ることは少ない。携帯は、どこにでも潜り込めるツールなのだ。この例からも、携帯がパソコンとはまったく違う特性を持っていることがわかる。

明快にターゲットに届く身近なメディアとして、『escala』は、携帯を信じている。携帯、パソコン問わず、全般的に、これまで有料だったコンテンツが、続々と無料化している今、『escala』も、携帯サイトに限らず、現存の有料サービスを無料で提供していきたいという野望を抱く。

タダより素敵なものはない。というのが、このフリーマガジンのコンセプトである。もちろん、消費者の本音でもある。

毎日コミュニケーションズ

1973年、毎日新聞社の関連会社として設立。同年、出版、美術(2001年に分離独立)、就職情報の事業を立ち上げ、その後も時代の流れを的確に掴みながら海外研修、テレマーケティング(2000年に分離独立)、教育広報(進学情報)、人材派遣、キャリアナビ(転職情報サイト)、キャリアバンク(人材紹介)、社会人情報、キャリアデザイン、採用コンサルティング等の事業を積極的に展開。

ウェブサイト

http://www.mycom.co.jp/

 

 

成功のポイント

  • “かゆいところに手が届く”メディアとしてフリーマガジンに着目
  • フリーマガジン『escala』にbetrendの携帯アンケートシステム導入
  • 携帯という新しいメディアから新しい読者を広く獲得